「しじみ」の健康効果とは?
2017年2月23日
当社、少しデザインの仕事も
やっておりまして、
先月、知人の紹介で
相談を受けたのが「しじみ」の
チラシのデザインの仕事でした。
最近よく、健康食品として
二日酔いに良いとか、いろいろ
話題になっている「しじみ」ですが、
さて、実際のところどうなのか?
「しじみ」千個分のパワー!とか言われて、
それはいったいどんなパワーなのか?
気になりながらも昼食に入った
「すきや」でも、しじみ汁フェア開催中で
牛丼にしじみ汁、
おしんこセットで490円という
破格の安さに微笑み、
生姜を山盛りにしながら、
今回のメルマガのテーマを
「しじみ」にしようと
決心した私でありました。
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「しじみ」の一番のウリはオルニチン!
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「オルニチン」とは、もともと
私たちの体に存在している
アミノ酸の一種で、肝臓の働きを
サポートする働きがあります。
「しじみ」には
その「オルニチン」が
豊富に含まれているのです。
では、そもそも肝臓は
どんな働きがあるかというと…
【代謝】
食事の栄養分は、そのままの形では
利用できません。胃や腸といった
消化器官で消化された後、
肝臓に送られて「代謝」されることで、
体内で使えるようになります。
【解毒】
肝臓は、身体に有害な物質を無毒化する
「解毒」の働きをします。
アルコールや過度の運動で体内に発生する
アンモニア、薬などを無害へと処理します。
【エネルギーの貯蔵】
脳の主なエネルギー源のブドウ糖を
供給しているのが肝臓です。
脳は睡眠中もエネルギーが必要で、
その補給は24時間欠かせません。
いつでも補給ができる態勢で、
血糖値が上がり過ぎることがないように、
肝臓はブドウ糖を備蓄しています。
【胆汁の生成】
肝臓では、胆汁をつくり出しています。
胆汁にはいくつか役割があり、
脂質の消化吸収を助けたり、
肝臓で処理された不要物を排泄したり
血中のコレステロール濃度を調整します。
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働きすぎの臓器、肝臓
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正直、知りませんでした。
肝臓がこんなに働き者とは。
そして、異常が見られるまで
ほとんど自覚症状がない
沈黙の臓器と言われる肝臓君
肝機能の異常が見られる方は
上昇の一途をたどっているようで、
男性だけをみると、
3人に1人が何らかの
肝機能の異常があるそうです。
肝臓を弱める原因はお酒の
飲みすぎばかりではなく、
睡眠不足、食べ過ぎやストレスなど、
誰しも身に覚えのある
日常生活の中にもあるようです。
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頑張る「オルニチン」サイクル!
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疲労の元にもなるといわれている
アンモニアを分解するのが
オルニチンサイクル。
オルニチンが増加すると、
オルニチンサイクルは活発化して、
アンモニアの分解を促進します。
オルニチンサイクルは、
尿素回路とも呼ばれ
有毒なアンモニアが
肝臓中のオルニチンと反応し、
無毒な尿素に変換されます。
そのときオルニチンは再生され、
再び回路に入ります。
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しじみを何個食べればいいの?
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主な食品に含まれる(100g当たり)
オルニチンの量は以下の通り
・しじみ (35個)
約10~15ミリグラム
・チーズ (スライス5切れ)
約8ミリグラム
・マグロ(6切れ)
約7ミリグラム
確かに「しじみ」に
含まれるオルニチンの量は
ダントツ1位ですね、
では、そんなオルニチンが
いっぱいの「しじみ」を
どれくらい食べればいいのか。
答えは不明…(苦笑)
現在、オルニチンを販売されている
メーカーで明確に基準値を
出されているところは
ありませんでした。
独自の発酵技術で1粒に
「しじみ」約300個分の
「オルニチン」の含有量を
うたいながらも
「しじみ」を原料として
使用していなかったり、
しじみをコツコツ煮だした汁を
使用してカプセルに加工したと
言いながらも、
オルニチンの含有量が
示されていなかったり、
ちょっと不思議な業界でもありました。
(オルニチンのイメージだけが先行?)
※オルニチンについての情報は
大手メーカーが合同で
「オルニチン研究会」という
ホームページで情報を開示されています。
まぁ、しじみを何個食べるというより、
結局のところ、「すきや」さんの
「しじみ定食」にサラダを追加して、
バランスよく食事をするということに
尽きるというわけなのでしょう。
※ちなみに、
デザイン先の「しじみ」ですが、
売り先が見つからず、
大苦戦されているうちに、
しじみが丸々と太り、
(しじみに何年ものというの
があるのでしょうか?)
貝殻の大きさが
ゆうに2センチを超え、
さらに、成分分析をすると
オルニチンが100グラム中
150ミリグラムという
通常の約8倍の含有量なのでした。
更に、しじみの次は
「ドジョウ」がブームになると
しじみの田んぼにドジョウを放たれ、
今度はドジョウが丸々太るという事件が
起こったことが知人から後日
報告されたのでした。
(今回、オルニチンの働きより
肝臓の働きに感動した私です。)
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皆様、お花見で一杯
飲まれた翌日は、
ぜひ、熱~い、しじみ汁を!
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